昔々、祖母と同居していた叔母夫婦が小さな室内犬を飼っていた。
時々、叔母たちが不在の時に我が家(旧々狸家)に祖母と一緒に預けられてきた。
我が家に、すっかり慣れて我が物顔の、その犬だったが、いくつか怖いものがあった。
一つは狸の父に怒られること。
『コラァ!』と怒られると眼をまんまるにして、ブルブル震えながら祖母の後ろに隠れてしまう。
もう一つは掃除機。
何が嫌いなのかわからないが狸の母が掃除を始めると、すごい勢いで飛び出てきて掃除機のノズルに向かって吠えるのだが、向かってくると大慌てで逃げてしまう。
面白いので狸も良く掃除機を仕掛けた。
おもちの家にロボット掃除機がある。
You Tube に猫が上に乗ったまま動いていたりする、アレだ。
犬は警戒することが多いらしいが、孫は怖がっているらしい。
掃除機が動き出すと『うぎゃ〜!』と泣きながら後退りするもの、視線は外さないのだという。
動くものが大好きな孫だが、ロボット掃除機は『怖いけど見たい』のだろう。
しかし怖がるのも束の間、直ぐに捕まえて分解したがるようになるに違いないと踏んでいるのだ。
掃除機ごときに、いつまでも舐められて、いないぞ!ってね。(^o^)v
©Tanu記