先日の夕方。
会社からの帰り道に、いつも通る西向き側の景色が良いところがある。
その日は冷たい季節風が強くて空気が澄んでいた。
月齢2ほどの細い月、木星と金星が並んで綺麗に見えていた。
もう少ししたら月が2つの惑星それぞれに近づくだろうと思われた。
次の日からは天気が悪くなりそうなので、このタイミングで写真を撮ってみた。
手持ちなのでブレてしまったが、細い月、明るい金星、金星に比べると分が悪いが、それでも十分に明るい木星が写った。
『月・木星・金星』が夕方の空に明るく並ぶと、ずいぶん昔、狸が新入社員の頃に栃木に遊びに来た父親に西の空に見えた『月・木星・金星』のことを教えたら、ふざけて『月月火水木金金』の軍歌を歌っていたことを思い出す。
変な人だと思いながら空を見上げていた。
そんな思い出も遠い昔の事のようだが、自分が、その父親の歳を軽く追い越してしまった。
月日が経つのは速いもの。
光陰矢の如し。
いろいろな言葉があるが近頃は身に沁みて、そう思うのだった。
©Tanu記