今の職場になって夕食の時刻を過ぎるまで残業することは稀になった。
先日、久しぶりに 19:30 まで仕事をして帰ることになった。
事務所を出て歩いていると東の空に明るく輝く星、木星が登って来ていた。
『こんな時間まで働いたなぁ〜』と思って、さらに思い起こした『ずいぶん真人間になったもんだ』
ところで『真人間』って、なんだ?
一言で言うと『まともな生活をおくる人』みたいだ。
では狸はそうでは無かったのだろうか?
2つ前の職場では毎朝7時前に家を出て、帰りが次の日になることも日常茶飯事。
土曜日の出勤も珍しくないうえに出張で長期出かけることもあって、人見知り時期のこどもたちが、狸が帰宅すると、すずめの後ろに隠れてしまったり『パパは明日は来る?』って聞かれたり。
う〜ん、これは確かに『まともな生活』からは遠そうだ。
1つ前の職場に転勤になると晩御飯は遅かったが帰りが夜中になることや長期出張はなくなった。
今の職場は基本が定時退社。夕食は通常の時間に食べられて出張は長くても1泊。
これは、ずいぶん『まともな生活』に近づいたと言えるだろう。
それでもたまに残業すると、現在の『まともな生活』に感謝するのだった。
©Tanu記