トロッコ道の終着駅から2時間弱、1時くらいに、ようやく縄文杉の展望デッキに着いた。
日帰りツアーの人達は下山したあとの時刻なので貸し切りだ。
薄く霧のかかった縄文杉は、とても存在感があった。苦労して登ってきた甲斐があったと感慨無量だ。
樹齢は測定方法によっても違うが少なくとも2700年以上とのこと。7000年と言う説もあるらしい。
はっきりしないからか、展望デッキの説明文には樹齢のことは出ていなかった。
この先の山小屋に宿泊すれば、天気の良いときは夕日や朝日に赤く輝く縄文杉を見ることができたが、それはまたいつかの夢としておこう。
写真を撮ったり、Tさんに撮ってもらったりして、1時間ほど楽しんで縄文杉に別れを告げる。
雨だし疲れも溜まっているので慎重に下山しよう。珍しい親子の鹿や、立派な角を生やした雄の鹿も現れた。
色々な条件を考慮し、すずめの提案で今日中に山を降りることにした。もともと荒川登山口からのタクシーはツアーに付いているので追加の費用はかからない。
山小屋やテントで星の下では寝られなかったけど、民宿のベッドは極楽だった。
コロナ禍で海外に行けなかったから『先に日本で見たい所に行こう』と屋久島に来た。大変だったけど、本当に見に来て、見られて良かった。
この感動は『地球の裂け目を見たい』とアイスランドに行って、見たときと同じくらいとも言える。
皆さんも行ってみてはどうだろうか。『今日より若い日はない』と言うからね。
©Tanu記