先日の出社日のことだった。
若い衆が京都北部に出張だというので、天気を見ておこうと、馴染みの気象庁レーダー・ナウキャストを見た。
彼らの行き先には雨雲は無かったのだが四国の室戸岬を中心に台風の目か、あるいはドーナツのような変な雲が有るのに気がついた。
『こんな時期に台風?』『周りの雲は渦巻いていないのに』
良くよく見ると、強い雨も降っているようだ。
どんな現象かと帰宅してから調べてみると、これは『ブライトバンド』と呼ばれている現象で気象ではなくレーダーの勘違いによるものだとわかった。
ウェザーニュース社の解説。
によると『レーダーは雨粒や雪の結晶などに反応して雨雲を示している。ブライトバンドは上空で雪から雨に変わっている部分(融解層)をとらえたもの。融解層では粒子の大きさや落下速度が変化し、レーダーの反射率が急増するため、リング状の周りより強いエコーが発生する』のだそうだ。
また同社の『ブライトバンドが見えたときの3つのポイント』として、
1.強い雨が降っているとは限らない
レーダーが強く反応しているだけで、リング状の強い雨雲があるわけではない
2.上空は雪
地上が雨でも周辺の標高の高いところでは雪の可能性が高くなる
3.リングの大きさが決め手
リングが小さくなると、雪と雨の境目が低い高度に移ることを示すため、地上も雪に変わることが多いと言われる
と紹介している。
南国土佐でも雪なのか。早く春が来ないかなぁ。
©Tanu記