車検の見積もりに行ったときだ。
ちょっと寄り道をして千里中央公園にも行ってきた(駐車場・駐輪場あり)。
公園の中を散歩したかったこともあるが少し童心に帰ってみたい気がした。
この公園の南の端に体育館がある。その東側に少し小高い丘があって、その頂上にあるモニュメントが、この『あほんだら獅子』だ。
写真では伝わりにくいが、なかなかの大物で、西を向く頭の長さが4m75cm、重さが130トンという大きな石の獅子頭である。
狸がこどものころに忽然と姿を現した(1970年に千里ニュータウンの完成記念モニュメントとして大阪府と当時の千里開発センターによって設置された5つのうちの1つ)。
クラスでも情報通の友人から話が伝わり、自転車に乗っていけば何とか行けるくらいのところだったので、数人で探検に行きその姿に圧倒された。
古い記憶をたどってたどり着いて、その姿を見た途端、力を合わせて頭の上によじ登り(こどものやったことでご勘弁を)周りを眺めた記憶が蘇った。
この獅子は『流政之』氏の作品。
「すべてが難しくなり、殺気に血迷う当世の人々に笑いと明るさを与えたい」というのが製作意図だったそうだ。高度成長期の最中らしい意図だと思う。
千里ニュータウンの鬼門に当たる位置で、厄除けの意味もあるとのこと。モノレールの車窓からもチラリと見える獅子に、コロナを吹き飛ばしてもらいたいと願う。
©Tanu記