チョット前の週末に、すずめと珍しくカフェに散歩がてら朝食を食べに出かけた。
サンドイッチとコーヒーの簡単な朝食を楽しんでいると、隣の席の親子の会話が何となく耳に入ってきた。
小学校低学年くらいのお嬢さんが塾での話題を話しているのを聞いているらしい。あまり興味もないので聞き流していたが、とある話題のところで耳ダンボになった。
お嬢さんいわく『地球の大きさを歩いて測った人がいるんだよ、え〜っと。。。』母親はニコニコしながら聞いていて、父親はうなずきながら何やらスマホをいじり始めた。
『さすが教育熱心だなぁ、すぐに調べてやるのか』と思って見ていたら、父親は興味がない話題だったのか、全く関係ないものを閲覧しているようだった。
結局母親もわからず、父親も知らずで、その人が誰なのかわからずじまいだった。よっぽど狸が『エラトステネスという人だよ』と口を挟もうかと思ったが、さすがに止めておいた。
せっかく手のひらの中に何でも調べられる便利な物がある世の中になっているのになぁ、と、なんだかモヤモヤしながら、その家族の背中を眺めたのだった。
©Tanu記