写真、デジカメ前の時代の話である。
我が家は結婚してから、どこに行くときもカメラを持って行っては写真を写すというスタイルで、結構な量の写真を撮っていた。
すずめがマメにメモを入れながらアルバムを作っていた。我が家のアルバムは半粘着性の台紙に写真を貼ってビニールのカバーをするタイプのアルバム。
台紙を自由に増減できるので、1年毎のアルバムや海外旅行などのイベントごとに1冊にまとめるのに適していた。
ところがこのタイプのアルバムは、のりの部分が劣化して変色してくる上に、写真にカビが着いたりすると、メンテが大変だ。さらに台紙に写真を貼ったものでは、結構重くなってしまって、見ようとすると取り出すのが大変になってきた。
ビニールノのポケットタイプの方が重量の点では大分有利だが、写真の大きさやレイアウトに自由度がない。
改めて見返すと『取っておく必要がなさそうな』写真も目につくようになってきた。親族の法事(みんな黒っぽい服を着ている)とか、疎遠になってしまった知人の結婚式の写真などなど。
ということで再整理をすることになった。ともかくは年ごとの塊に分けて、その後はテーマを決めて小さなアルバムを作ろうかと言っている。
しかし、それも次の世代では不要なものになってしまうのだろう。膨大なフィルム写真とデジタルデータ、どうするのが良いのか、まだ試行錯誤が始まったばかりだ。
©Tanu記