我が家にあったロールピン型麺棒が、おもちのところにもらわれていくことになった。
この麺棒は狸がこどもの頃から、亡母がお菓子作りなどに使っていたもので、軽く50年は経過している歴史もの?だ。おもちが使うとなれば、さらに30年くらい使われることになるのかも。
長らく実家に置かれていたが、そこの整理の時に『これは可愛い』と、すずめの目に止まり我が家にやってきた。
たまに、すずめが使っていたようだが、このほど家庭内リストラの対象となり、製麺が趣味のおもちとコーラに打診したところ『欲しい!』となったものだ。
このタイプの麺棒は『ロールピンタイプ』と言われ、回転面に模様を施すことで、生地を回し伸ばしながらハンコのように転写するものもある。
我が家のの麺棒はツルッとしたプレーンなタイプ。持ち手の塗装が薄くなっているところからも年季を感じさせる。
作りはしっかりしていて、オール木製だ。母が使っていたときは結構体重を掛けていたのを見ているが、ガタもでていない。
『可愛い!』とにゃんこやおもちにもらわれていく、すずめと狸の先代の小道具たち。少し高くても良いものを買って、長く使う。そんな見本のように思えた。
捨てないでよかったなと、ホッとした。
©Tanu記