前の週末から鳴きだしたクマゼミ。
雨が降っている日は鳴かなくて静かでいいが、どこで何をしているんだろう?夏真っ盛りで夕立が来ると静かだが、去った後には一斉に鳴き出したりする。雨の音で鳴き声も聞こえないのか?
蚊は雨粒を弾く羽毛を持っているので雨の日でも飛べるそうだが、一方、羽が濡れてしまうと飛べなくなるクマゼミ(他の多くの昆虫も羽が濡れると飛べない)はどうしている?調べてみた。
すると答えは簡単。予想通り『飛ばないでじっとしている』。木の凹みなどに身を寄せて雨が止むのを待っているらしい。
自分が飛ばないということは他のクマゼミも飛ばないということだから、メスも飛んでこない。ならばエネルギーを無駄に使って鳴くことはせず、鳴かない・飛ばないでじっとしてエネルギーを温存しているのだそうだ。今年のように雨がたくさん降る梅雨は、じっとしていることが多いだろう。
じっと耐えている彼らのことを想像すると、早く梅雨が開けないかなと期待しているのは、どうも狸だけではないのだった。
©Tanu記