最近は普通に見かけるようになった。
チョット太めのストラップで首からスマホをぶら下げている人。
スマホを初めて購入した時、狸はワイシャツの胸のポケットに入れていた。
落としても大丈夫なように衝撃吸収タイプのカバーを付けていた。
いいお歳になってきたので、それでも落とさないようにと、細い革紐のストラップをつけるようになった。
そんな3年前くらいのある日、大阪梅田の LOFT で『トポロジー』という、ケースとストラップのセット商品に目が止まった。
とにかく丈夫そうで首からぶら下げても大丈夫そう。
『これ、良さそうだね!』
と、すずめと揃いで購入した。
『金具の金属が擦れて摩耗するまでは問題なさそうだ』と思っていた。
それから3年、ついに摩耗する日がやってきた。T型のピンが摩耗して金具から”スルッ”と抜けてしまったのだ。
たまたま家の中だったから良かったけれど。
よく見ると反対側の金具や、すずめのストラップの金具も同様に、すり減っていた。
応急修理として金具のピンの挿入部分を、少しカシメて抜けないようにする。
そうしておいて新品を発注した。
届いた製品を見ると、金具が少し大きく、ピンも太くて丈夫そうになっていた。
狸と同じような壊れ方をして、スマホを落としてしまった人がいたのかも知れない。
応急修理が意外と具合が良いので新品の方は『お出かけ用』にしている、小市民の狸であった。
©Tanu記