先日、久しぶりに夜まで残業をした。
家に帰りながら東の空を見ると、都会の光害の中でもよく見える、エラく明るい星があった。木星だった。
チョット忘れていたが、9月27日に衝を迎えていた。明るさはマイナス2.9等だから、どうりで明るいはずだ。
狸は中学生のころ、少しステップアップして赤道儀付きの望遠鏡を買ってもらった。
惑星で一番に見たかったのが土星。家の庭に望遠鏡を出してきて、両親や祖母にも見てもらったことを思い出す。
次は木星。
縞模様や大赤斑が見えるかと期待しながら見たのだが、それほど大きな口径の望遠鏡ではなく、シーイングが良く像が安定しているときにチラッと数本の縞が見えた。
その姿を、スケッチしようと中学生なりに頑張ったが、天文雑誌に載っている同じ口径の機材で描かれた物との差が歴然なので、やめてしまった。
それでもガリレオ衛星が動く変化や、時々見える縞模様を見ているだけでも時が経つのを忘れた。
土星の輪や、木星の縞模様を自身の目で見たことがある人は、どれくらいいるんだろう?
そんなことを思いながら家に着いた。
もう少し空のきれいなところで、ゆっくり眺めるのも良いだろう。
旅行がしたいな。
©Tanu記