歩き始めると直ぐに森の中へ。
『そこの湧き水は飲めます』とガイドのTさん。続いて曰く『屋久島の湧水は、どこで飲んでも大丈夫です』。
話によると井戸水のように検査したら、あまりに不純物が少なくて『超軟水』と言われるらしい。
試しに飲んでみると冷たくて美味しい。
水深が有りそうな淵もあったが、餌が無いので魚もいないみたいだ。『ここで泳ぐな』と英語で書かれていて『外国人向けですね』と、Tさん苦笑い。
足元には茎まで真っ白い小さな花が咲いていた。ギンリョウソウ(銀竜草)で、ユウレイタケとも呼ばれているそうだ。
葉もなく真っ白なので光合成はしていなさそうだが、調べると木の根に共生している菌類に寄生している植物なのだそうだ。
宮崎駿監督の『もののけ姫』で有名な『苔むす森』に行くまでに、すでに苔むす谷がたくさんあって、どこの苔も立派だ。
アイスランドの苔もそうだったが、容易に剥がれてしまうので踏まないように、との注意書きが有った。
軽く触ってみると、ふわふわだった。
1時間ほど歩いて白谷避難小屋で1回目の休憩。ここにはWCもあり、周りには湧き水も豊富だった。
休憩後直ぐに今回最初の屋久杉があった。七本杉と呼ばれるその杉は十分大きいと思ったが、Tさんは『縄文杉を見たら驚きますよ』とニヤリ。
これでも小さい方なのかと感動しながら歩くと、もうすぐ『苔むす森』だ。
©Tanu記