120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

同僚のOさん

同僚にOさん、という人がいる。

狸よりも少し歳上で、通常は首都圏の事業所に在籍してして、所属部課は違うのだが年に数回ほど外出の仕事でご一緒する、そんな付き合いだ。温厚・にこやかで大黒様のような人である。

Oさんが来年の1月末で退職することになった。狸の会社は60歳以降は半年ごとに自分で辞める時期を決められるのだが満了の65歳を前に退職される。

Oさんは野球が好きで特に広島カープの大ファンだ。埼玉県出身で広島県には特段のゆかりはないOさんだが、出張してくると狸の職場にいる広島出身の若者と広島球団について熱く語り、呑み明かしたりしている。

シーズン開幕前のキャンプや紅白戦も観に行く熱の入れようだ。

以前、退職後はどうするのかな、と聞いてみたら『広島に移住する』と言っていた。広島ファンですからねぇ、と笑い飛ばしていた。

そのOさんが、最近ちょくちょく広島に行っているので『住むところ探しですか?』と聞いてみたら、既に2つくらいの物件に絞っているのだという。

退職後の趣味のために移住してしまうという話を、小説のように耳にするが、本当にしてしまう人を見たのはOさんが初めてだ。

そこまで打ち込めるものが有るのは幸せだとも思う。

©Tanu記