三連休を利用して、にゃんこがこどもを、つまり孫を連れて出張のついでに我が家に立ち寄り、のんびりと羽根を伸ばしている。
孫ができたというと、よく聞かれるのは『お孫さんは可愛いでしょう?』であり、よく聴こえてくるのは『目の中に入れても痛くない』だ。狸の場合どうかというと『全く持ってその通り』。
また、聞かれるのは『お子さんとお孫さんはどちらが可愛いですか?』だ。こどもと孫がいる方は大体同じかと思うが、まず『どちらも可愛い』だろう。狸も概ねそうだが、ちょっと違うところがある。こどもも孫も可愛いが、可愛いさの中身が違う。
にゃんこやおもちが生まれた時は、文句無しに可愛いかった。いわゆる親馬鹿である。しかし、この子たちが社会に出て一人で歩んでいけるように育てていかなくてはいけない。こどもが可愛いのは、責任のある可愛さだと思う。
比べて孫はこどものこどもだから、我々に余り責任はない。ベタベタに可愛がっても眉をひそめられることもない。孫が可愛いのは責任の少ない可愛さだと思う。
遠くに住むこどもと孫、いつどちらが来てくれても楽しいことには違いない。ところで、亡父が言っていた『孫が来て一番疲れたのは耳でした』。うん、確かに。
©Tanu記