先日、すずめとトヨタ博物館に行った時のこと。
すずめが、いつも懐かしがる”てんとう虫”こと『スバル360』を眺めながら、バックミラーが付いていないことに気がついた。
多分当時の法規制に準じてる(この車が発売された時はバックミラーは義務ではなかった)のでは?
と、話していた。
博物館の随所に居る説明員の方に聞いても同じような説明だった。
当時のまま、オリジナルで保存している、と。
バックミラーの法規制が、どのように変わってきたのか調べてみた。
すると戦後、自動車が普及し始めた初期に目まぐるしく変更されてきた様子が分かった。
1949年7月8日、運転者室が有る自動車に後写鏡(バックミラー)の装着が義務付けられたが数や位置についての規定は無かった。
1950年12月27日、後写鏡の装着義務が軽自動車と被牽引車(トレーラー)以外の全ての自動車に拡大された。
1951年6月1日、軽自動車も後写鏡の装着が義務になった。
1951年7月28日、右側のみサイドミラーが必須となった。
1962年9月28日、自動車全てに左右のサイドミラーが義務付けられた。
この歴史的変遷から推定すると、1958年3月に発表発売された、スバル360は右側のみバックミラーを装備する必要があるが付けられていない。
工場出荷時期などで猶予があったのかもしれない。
ミラーが片側でも良かった、そんな、のんびりした時代が有ったんだなぁ。
©️Tanu記