眼鏡が壊れたことは、今までにも何度かあった。
よく覚えているのは、にゃんこが、まだ小さかったころ。
抱っこして顔と顔を突き合わせていたら急に頭を傾けてきた。
ゴッツン、で眼鏡の真ん中の部分が”パキッ”と割れた。
このときも、セル縁眼鏡だった。
プラスチックフレームの眼鏡は真ん中の鼻の部分に応力集中するみたいだ。
この時は新しい眼鏡ができるまで古い眼鏡で何とか、しのいだ。
今より30年くらい若くて老眼もないし、近眼・乱視も今ほどでは無かった気がする。
もう一つ覚えているのは、30年くらい前に海外出張でLAに行ったとき。
会社の作業場で眼鏡のツル部分を折ってしまった。
当日は金曜日で翌週の月曜日から、クルマを運転して出かける予定だった。
日本では、その日のうちにできる眼鏡なんて有り得ないころのことだ。
現地スタッフに『週末のうちに眼鏡が作れるところは無い?』と聞くと『1hour opticalっていうのが有るよ』と教えてくれた。
インターネットもなかった頃なので電話帳で調べると確かにあった。
『日本語対応』と書いてあった店に行ったら日本語スタッフは辞めてしまったという。
韓国系の店員に英語と挨拶程度の韓国語でコミュニケーションを取って何とか注文できた。
できるまでの間に、フードコートで食べた、ビビンパが辛くて美味しかった。
本当に1時間でできるなんて!と感動。
帰国後その地域で暴動が起きたと聞いて、ビックリだった。
©Tanu記