一つ思い出したら、さらに色々思い出した。新婚の頃のアパートの話である。隣が雑木林で背の高い木がたくさんあった。 梅雨入り前の初夏に、この林の中で郭公が鳴く。
それが結構大きな声なうえに、木のてっぺんの方で鳴くからよく響く。栃木に来た頃は郭公の声に感動したものだが隣で鳴かれるとちょっとうるさかったりする。
郭公は初夏の鳥だと思っていたが、5月に渡ってくると知ったのはずっと後のことだった。
一度記事にしたかも知れないが、コジュケイという鳥は栃木に来るまで知らなかった。台湾からペットとして輸入されたのが逃げて繁殖したらしいが、隣の雑木林で『ちょっとこい、ちょっとこいよ』と鳴くのがユーモラスだったが、この鳥も声が大きくて、うるさく感じることも有った。
『スネークマンショー』の中にコジュケイの鳴き声が入っているのが有るのだが、ご存じの方はいるだろうか、
子規もいた。この鳥も声が大きかった。調べると郭公と同じ仲間だった。そう言われると鳴く時期や場所が似ていたように思う。
ただ、郭公が鳴いているときは子規は鳴かず、その逆もそうだった。縄張りみたいなものがあるのかな。
『あの雑木林はどうなっただろう』と思ってググってみたら、そこにはアパートと戸建住宅が建っていた。
©Tanu記