秋の彼岸。
お墓参りに行かなきゃなぁ、と思っているが、ものぐさで混雑が嫌いな狸は、お彼岸を避けて墓参りに出かける。
というわけで、お彼岸には先祖を想いながら仏壇周りの掃除をするくらいだ。
狸は先代から仏壇と位牌を受け継いでいる。
都会のマンション暮らしで半畳ほどの空間を占めている仏壇は、とても大きな存在だ。
3代前(曽祖父母)からの位牌も受け継いでいるが面識があるのは祖母からだ。
一番最近亡くなった母も今年は9回忌。
すずめと『そろそろ我々の生活空間も身軽にしないとね』と相談中。
その中で、仏壇は終いにしても良いのではないかと思っている。
菩提寺に聞いたところ性根を抜けば処分して良いようだ。
位牌の方は普通は処分をするものでは無いということだ。
ただ、どうしてもと言うと位牌に書かれている俗名や戒名を過去帳に記した後、これまた性根を抜いて御焚き上げすれば良いそうだ。
ただし、先祖のことなので関係親族と良く話し合ってから…ということ。
その上で実行になるが、元には戻せない(やっぱり位牌を作り直す)ので慎重に、ということだった。
仏教も時代に合わせて進化しないと、信徒が減る一方ではないかと、逆に心配になる狸であった。
©Tanu記