蚊取りではなく仏前の。
狸家には、こどもの頃から仏壇があり『ロウソクを点けて、お線香を3本(手前に2本奥に1本で天地人を表す)立てて、お鈴を2回鳴らして』と教わった。
長年、その方法でお線香をあげていたが、最近仏教の宗派の異なるお線香の揚げ方を聞いて興味深かった。
それは『ロウソクを点けて』は同じだが『1本のお線香を真ん中で半分に折って並べて寝かす』『お鈴を1回鳴らして』と続く。
真言宗は厳しい修行をしないと成仏できなくて戒名料も高いイメージが有る。
浄土真宗は、無くなったと同時に阿弥陀如来さまが迎えに来て、浄土に連れて行ってくださる、というイメージ。
『平成狸合戦ぽんぽこ』で、四国?の年寄り狸が亡くなって天に登っていくシーンが有るが、あのイメージだ。
聞くと浄土真宗は戒名料も格安で、なにしろ亡くなったときには成仏しているのだから喪に服す必要も、7日ごとの法要も不要。
オマケに、お線香は真言宗の6分の1で良くて、完全燃焼するので(お線香を立てると灰に埋まっている部分は燃え残る)無駄がないし、メンテの回数も少なくて済む。
さらに線香の煙は喘息を悪化させるという研究結果も有るし、
狸も浄土真宗に変えてもらえないかな。
©Tanu記