120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

WUSTHOF(ヴォストフ)SOLINGEN(ゾリンゲン)のステーキ用ナイフ

すずめが先代から譲り受けた数々の、キッチン用品の整頓をしていた。

『このナイフの外箱は、もう捨てても良いかなぁ?』

と、見せてくれたのは『WUSTHOF(ヴォストフ)SOLINGEN(ゾリンゲン)』のステーキ用ナイフセットだった。

『へぇ〜、こんなモノを買っていたのか。買ったけど使わなかったんだね』

『それは狸が初めてドイツに出張した時に実家に買って帰ってきた、おみやげよ』

『全く覚えがなかったよ』

そういえば、亡父は『刃物はゾリンゲンが一流』って良く言っていて、ステーキ用ナイフはヘンケルの万能ナイフを使っていた。

じゃあ、と言って、狸が初めてドイツに出張した時に、セットを買って帰ってきたのかもしれない。

狸が初めてドイツに出張したのは1994年。

その頃は『ゾリンゲン』が刃物が有名な地方の名前だと知らず、メーカー名だと思っていた。

だから、製品に『SOLINGEN』と小さく書かれているのを見て『これだ!』と、買ったのかも、狸らしい。

父が他界する1年ほど前のこと。

もぅ、ステーキを食べる元気は残っていなかったかもしれない。

だから一度も使わないまま置いて有ったのか。

そう思うと『メルカリに出しちゃおうかな〜』なんて思っちゃいけなかった。

大事に使うことにしよう。

しかし狸は残念ながら、そこまでステーキが好きではないんだなぁ。

©Tanu記