日本の伝統工芸品に『組子細工』というものが有る。
釘を全く使わずに木を幾何学的な文様に組み付けていく木工技術のことだ。
紀元600年ごろに仏教の伝来と共に伝わったが、手先が器用で凝り性の日本人が改良して独自の技術となったそうだ。
当然、純正? のもの全てが手作りなので価格も…。既製品の簡単な文様のものでも、畳1枚分の大きさで20万円は下らないという。
その贅沢? な装飾が阪急電車梅田駅の古書街『うめ茶小路』にあると聞いて、すずめと買い物のついでに見てきた。
すずめの買い物のお供で何度も通っているはずなのに、まったく気が付かなかった。
よくよく見ると適度な透過光でシルエットになるように創られていた。
遠目でみると濃淡で大きな文様になっていて、近寄って拡大してみると異なる文様のピースが、その濃淡を形作っていた。
入り口の門だけでなく、中の照明や柱にも施されている。
これが全て手作りと聞くと気が遠くなる。
畳一枚分が数十万円と聞くと全体では??
ホコリや人の手から守るように、ちゃんと樹脂製(ポリカーボネート?)で覆われていた。
見ていて思ったのだが、いわゆるアスキーアートは、ここにルーツがあるのでは?
チョット違うかな。
©Tanu記