ドイツ語の発音に近い表記としては『シュトレン』が正しいそうだ。ドイツでクリスマスに食される菓子パンで『坑道』という意味だそうだ。
断面が馬蹄形のトンネル状だからと言うことだ。
我が家ではクリスマス近くなると、すずめに本場のシュトレンが送られてくるので毎年味わっている。
クリスマスと正反対の時期に、なぜシュトレンの話をしているかと言うと、近頃すずめがシュトレン作りに精を出しているからだ。
本物のシュトレンは、何日もかけてドライフルーツを酒に漬け込んだり、生地を寝かせたりして手間暇をかけて作るものらしいが、すずめが目指しているのは『パンのようにできるシュトレン』。
なんで急に作り始めたのか聞いたら、すずめの知人でドイツ旅行気分を味わう趣向の集まりをしようという動きがあり、そこで『簡単シュトレン』を公開したらどうか、ということだそう。
如何に本物のシュトレンに近づくことができるか、真面目なすずめは材料や作り方を工夫して試作しているのだ。
すずめが一生懸命やっていて楽しそうなのが良いのはもちろんだが、できた試作品の味見ができるのが、甘党の狸にとっては、これまた楽しいのだった。
毎週シュトレンでもいいな。
©Tanu記