23時過ぎに出てきた、1食目を食べ終わったら、2日目になっていた。
飛行機は千島列島の遥か沖合を、ベーリング海峡に向けて飛んでいく。
この辺りで、オーロラが見れるかな?と思っていた。
それらしき光は見えたが太陽に照らされた空かも知れず分からなかった。
映画『DUNE砂の惑星2』を見ていたら北極海の上に差し掛かかった。
機外カメラの映像を見たら氷の海と大きな割れ目、先行する飛行機の残した飛行機雲が見えている。
航路のGPSを見ていたら飛行機は日付変更線を跨いだり戻ったりしながら北緯がついに、89°30’まで上り、その後下がってきた。
北極点の真上は通らなかったが、およそ50kmのところを飛んだのは自己最北記録になった。
しばらくしたら、CAさんが『北極点通過証明書』みたいなのをくれた。
狸が見ていた、モニターの数値と少し違うが『たぶん今しか飛ばない』北極航路の証明になった。
着陸も近くなり、2回目の食事。
オムレツと目玉焼き、って何かと思ったら、
こう言うことだった。
5年前の時と違うのは、カトラリーが木製になった、箱が全て紙製になった、カップがマリメッコ柄ではなくなった、こと。
サスティナブルとコストと軽量化に注力しているようだ。
ヘルシンキに無事定刻で到着し次は入国と乗り継ぎだ。
©️Tanu記