天気が良く暖かい休日だった。
すずめとちょっとした買い物から戻ってくる途中に見上げたら、青い空に飛行機雲が3本並行して流れていた。
どれも東から西へ飛んでいったものだった。場所や高さが少し違うのか、それぞれ微妙に広がり方や流れ方が違っていた。
狸はこどものころから飛行機雲を探すのが好きだった。まだプロペラ機が全盛の時代だったので、ジェット機だけが飛んだ後に雲を引いていくのが不思議だった。
DC8やジャンボ(747)みたいな4発のジェット機は、飛行機のすぐ後ろは4本の雲が流れていて、それがやがてひとつになって流れていく。
いつまで残っているのかな?と思いながらも、遊びに夢中になっているうちに気がつくとなくなっている。
今でも飛行機雲を見るのが好きだ。こどものころと違うのは飛行機の中から飛行機雲ができていく瞬間を眺められるようになったこと。
あぁ、またどこか遠くに飛んで旅行に行きたいなぁ。
飛行機雲がハッキリ残っているときは天気は下り坂、の観天望気のとおり、この飛行機雲を眺めた次の日は雨降りになった。
©Tanu記