症状が出た日を”0日目”とするらしい。
少し眠っては覚醒して、の繰り返し。
漢方薬では効果が少なそうなので、以前、喉の痛み止めとして処方された、ロキソプロフェンを服用する。
何か食べておかないと胃に悪い気もするが何しろ全く食欲がない。
すずめは狸が甘党で食いしん坊なのをよく知っている。
なので甘い飴や、ゼリー食品を勧めてくるが、そんな物にも全く触手が伸びない。
すると、すずめ『狸が甘いものすら要らないなんて、これは一大事』と、あたふたし始める。
この辺りに往診してくれる医師は居なさそうだ。
そこで近所の発熱外来に電話をして予約を取ってくれた。
しかしその医院までは自力でいく必要がある。
ロキソプロフェンが効いてきて、発熱が37℃台に下がってくると少し楽になってきた。
そうすると物事を多少は考えられるようになってきた。
『まだ、すずめが元気で良かった。二人同時に発症したら目も当てられない』
『会社に電話して少なくとも本日の有休と明日以降の業務調整をしなくては』
結局、すずめの付き添いを受け病院まで歩いて行った。
検査結果は『薄いけど新型コロナ陽性ですね〜』。
やはり、新型コロナだった。
すずめも検査したが今時点では陰性。
ともかく元気が残っているうちに、会社にパソコンを取りに行って明日からリモートワークをすることにした。
会社の玄関まで車で乗り付けて、パソコンは同僚から、すずめが受け取った。
薬が切れないうちに帰ろう。
©️Tanu記