急に暖かくなって梅が咲く季節になった。
狸は花も好きだが花より団子だ。
阪急梅田店の催事場で九州フェアをやっているというので、チラッと寄ってみた。
すずめが『あれ売ってないかなぁ〜』と出店コマ地図を見たら『あった!』と嬉しそう。
太宰府天満宮門前町の『かさの家の梅が枝餅』を発見、現地以外では、なかなか入手が難しい。
前回食べたのは大宰府に行ったときだったかな? それから随分経っているので久しぶりだ。
元をたどると梅が枝餅は菅原道真が太宰府に流された時に「食・馬を与えるな」と命ぜられていたため、役人たちが道真に食物を与えることを禁じていた。
罪人生活を強いられた道真、住処は老巧化して廃屋状態で食事にも事欠くという悲惨な暮らしぶりだった。
それを見かねた浄妙尼が好物の餅を梅の枝にさして差し上げた。道真の死後この尼僧が道真臨終の地に浄妙尼寺を建立し道真の菩提を弔ったという。
天神様が人気となり道真の墓所がある太宰府天満宮の参道に門前町が出来上がり、この伝説を基にした梅ヶ枝餅が名物になったそうだ。
チョット硬めの皮の中に苦味のない餡が、たっぷり入っている。少し硬くなったらレンジで暖めると美味しい。
同じ天神様なのだから京都の北野天満宮でも売ってくれないかなぁ。
©Tanu記