館内を一周して、ロビーに戻ってきた。
大きな一枚板のテーブルは、もう二度と作れない(そんな大きな木が、もう無くなってしまったから)という、アフリカからのもの。
その手前に小さな(と言っても通常の家庭の食卓くらいの大きさはあるが)テーブルが有り、コーヒーをいただくことにした。
コーヒーは確か1杯400円。
『温かいなぁ』って言いながら頂いていると岩下氏が石油ストーブを持ってきてくれた。
他に入場客もいなくて岩下氏がヒマそう(失礼)だったので、話しかけてみた。
色々ハナシをしてくれたが、面白かったのはマイナーなモーターサイクルを集める話。
日本には4大メーカーがあり、それぞれ資金力でコレクションを作っている。
また、レストアも専門部隊があって、お手の物だ。
そこでは勝負にはならないから岩下氏は、戦後にものすごい数が有ったが消えてしまったメーカーのモーターサイクルを集めているそうだ。
個人コレクターが持っていたり、納屋の片隅に人知れず置かれているモーターサイクルの情報があれば訪ねていって、資金力ではなく歩いて、コツコツと集めているらしい。
その数が600台。
もっと資金があればなぁ、と仰る岩下氏。
こういう博物館にも資金援助があればいいのに、と、少し思った。
もういちど暖かい時期に来て、じっくり見て回って話をしよう。
©Tanu記