大半の人がワクチンを摂取し、新型コロナ感染症の新規感染者数は減らないものの、重症化リスクが下がったことで、人の行き来も戻ってきた。
おもち一家が大阪に遊びに来た。
当然孫息子も一緒だ。
おもちとコーラは大学の時に軽音楽系サークルに所属していたので今でもライブ好きなのだ。
すずめがいるのを良いことに孫を預けてライブに出かけて行った。
『子は授かりもの、孫は預かりもの』とは、良く言ったもの。
孫息子はまだ6ヶ月で、はいはいの前なので素早い移動はしないが、赤ちゃんから随分大きくなった。
その分、力は強いし手足を良く動かす。
何か要求があると『あ〜、う〜』と大きな声を出す。
赤ちゃんの喃語には母語の全ての要素が含まれているそうだから、こちらも真剣に聞いて答えてやらなければいけない。
あやすと笑うし笑わせられるのを期待する。
絵本を読むと不思議そうに聞き耳をたてる。
もっと遊んで、もっと読んでと態度で分かる。
『にゃんこやおもちもこんな風だったなぁ』
すぐに思い出して遊んでやるが、こちらもすぐに疲れてしまう。
昔、父が『孫は来てくれて嬉しい、帰ってくれてうれしい』などと言っていたが、狸もその意味が実感できる歳になった。
ほんと嬉しいよ。
©Tanu記