『カフェオレボウル』という食器がある。
パット見は『大きな茶碗』『スープを入れる?』のような外観。
カフェオレということは、ルーツは勿論、フランスだ。
調べると、フランスではカフェオレボウルのことを『ボル』と呼び、日本でボウルと訛って、カフェオレのための器なのでカフェオレボウルと呼ぶようになったらしい。
フランスでは朝食時にカフェオレを入れ、あの硬いフランスパンを浸して食べるために使うのだとか。
フランスでは寒さをしのぐため、昔から朝食時にパンをスープに浸して食べている習慣があり、コーヒーが一般化するとスープ代わりにコーヒーにミルクを加えた、カフェオレにパンを浸して食べるように変化した。
パンが浸しやすいように大きめの器になったというものだ。
かつては狸家にもカフェオレボウルがあったが、スープのための器になっていた。ルーツを辿ると正しい使い方だったと言える。
上品そうな人が多いので狸などは何となく場違い感があるが、その時カフェオレを頼んだら、カフェオレボウルで出てきた。
猫舌(狸なのに)の狸には有り難い器だ。
狸は甘党なので色んな所で、アフタヌーンティーセットを試しているが、カフェオレボウルでカフェオレが出てきたのは初めてな気がする。
それもこれも値段のうちなのだろう。
©Tanu記