週明けの月曜日、出社日の朝だった。
狸は出社日はラッシュの時間帯に電車に乗りたくないので、早めのオフピーク通勤をしている。
なので、だいたい事業所で2番目くらいに登所するのだが、その月曜日は様子が違っていた。
すでに所長が電話をしながら歩き回っている。『これは?!』と思ったら、やはりコロナ感染の疑い者が発生していた。
4月1日付けで異動になる若手を囲んで数人で小さな送別会をやったらしいが、そのうちの一人が発熱、PCR検査を受けているという連絡だった。
まん延防止措置は開けていたが、要請通りに4人づつの2グループに分けて行ったそうだ。
ところが、その両グループに共通する1名が発熱者となったため同席者に連絡し、急遽在宅勤務をするように指示をしているのだ。
このような騒ぎは2回目だが、前回は感染疑い者が単独だったため、大きな騒ぎにはならなかった。
今回は20名そこそこの小さな事業所の4名が濃厚接触の疑いになってしまったため、業務調整が大変。
オマケに火曜日には出張案件が3件も重なっているという間の悪さ。
ということで老兵、狸も突然に出張る事になった。
指導する立場だから久しぶりでもヘマしちゃいけないと緊張しながらの出張で疲れたなぁ。
結局、発熱者は陰性だったが恐縮しきりだった。感染したのが悪いわけではない。
狸も気をつけなければと、改めて思うのだった。
©Tanu記