電話加入権というものがあった。正しくは今でもある。
狸が新入社員のころ、一人暮らしの安アパートに電話を敷設しようとしたら、加入権を買わないといけないと言われて、不要になった加入権を販売する業者やレンタル加入権?のようなものもあった気がするが、『自分の』電話が欲しかったので、全部で9万円?くらい支払った覚えがある。
だから『電話加入権は高価だった』という記憶がある。
先日不要になったアナログ電話を止めよう、という機会に立ち会った。昨今電話の設備に必要な資金は不要になり『電話線』は光ケーブルに置き換わろろうとしている。
NTTの方に『電話加入権は今後必要ですか?』と質問したら『アナログ電話やADSLを使うときには必要ですが…』と歯切れが悪い。
アナログ電話やADSLは2024年度で終了する見込みだとかつて報道されていた。
『では、マンション型光VDSLやIP電話を使うときは必要ないですか?』『そうです』
『加入権を持っていても何にも使えなさそうですねぇ』『まぁ、そうなりますね』
ということでアナログ電話は廃止することになった。屋内配線は建物と一緒に購入した個人のものだし、分配器などはマンションの共有物だ。
5G,6G…と進んでいくと、建物配線が不要になるんだろうか。
全てのネット配信が無線になるんだろうか。
©Tanu記