9月21日は中秋の名月だった。
残念ながら狸の住む大阪は雲が厚くて、その姿を拝めなかった。
報道では『8年ぶりに中秋の名月が満月!』とにぎやかだ。
月の満ち欠けを基準にした旧暦では7~9月を秋と決めていて、その秋の中央の8月15日を中秋と呼んでいた。季節的にも秋雨前線が通過(南下)し空気が澄むころなので、お月見の習慣ができたそうだ。
今年は9月7日9時52分が新月なので、そこから数えて15日目の21日が中秋となる。
ところが月の軌道は約5%扁平の楕円なので、1周は約29.5日だが新月から満月になるまでは半分の14.7日ではなく13.9~15.6日と幅を持っている。
つまり、新月から15日目の月が必ずしも満月というわけではないのだ(今年の9月の満月は9月21日8時55分。登ってくる頃には0.4日くらい真の満月から過ぎている)。
中秋の名月が満月となったのは2013年以来ということで、今後3年間は満月が続くが、その後はまた満月でなくなり、再び満月になるのは2030年らしい。
見た目には月齢の1くらいは、違いがわかりにくいけれど。
満月の名月を見ながら『お月見団子』をいただこうと思ったのだが。雲に隠れて真っ黒だから、あんこだけいただこうかな。
©Tanu記