おしゃべりは楽しい。でも、こんな時だから店の中では、しゃべれない。
狸の住んでいるところは、住宅(マンション)と遊歩道や公園やなどが点在する郊外だ。
外を歩いていると犬の散歩をする人あり、幼稚園バスの送り迎えをする人あり。
狸はエアコンが余り好みではないので、窓を開けていることが多いが、犬の散歩をさせながら、おしゃべりをする人の声がよく聞こえる。
毎日同じくらいの時間で散歩させているので、時計代わりになるくらいだ。
幼稚園バスの送り迎えの間のおしゃべりも、よくまぁ話すことがあるものだと感心する。
散歩に出かける時にすでにおしゃべりをしているのを見かけた人たちが、散歩から戻ってきても(小一時間くらいかな)まだ喋っていることも珍しくない。
先日すずめが所要でバスを待っていたら、すでにバス停でおしゃべりをしている人がいた。そこは終着(始発)停留所で行き先は一本だったが(来たバスが折り返す)、その人達は乗らなかった。
『つまり、前のバスに乗ってきて降りたところでしゃべり始めて、まだしゃべっているのね〜』と、すずめ。
いやいや一本前のバスとは限らんぞ。20分に1本くらいと言うから、4~5本見送っているかも知れない。
かつて狸の父が、幼稚園バスに、こどもを載せてからしゃべっている母親たちを見て『帰りのバスが来るまでしゃべってるぞ』って、笑いながら言ったものだったなぁ。
©Tanu記