先日、狸の父の祥月命日を迎えた。
歴代、あまり真面目な檀家ではないので、我が家は父の代のときも月命日は御参りしていなかったので年に一度の御参りだ。
その父が亡くなって、もう26年になる。そう言う狸も、69歳で早逝した父の歳に近づいてきた。
父の命日は、どうも忘れがちで(夢枕で怒ってきそうだ)今年も前々日までは覚えていたが、前日に御供えの花を買うのをすっかり忘れていた。
そこは、すずめがしっかり覚えていて諭してくれたので助かった。御供えの菓子も買って来てくれていた。
祥月命日の朝になって花屋さんが開くのを待って慌てて買いに出かけた。父は花が好きで、たくさん育てていたが菊や百合は好まなかったので、我が家では仏花らしい花が仏壇に飾られることは少ない。
今年の祥月命日は緊急事態宣言真っ最中となったので住職の読経も辞退した。
狸は朝から家の片付けをして仏壇の掃除。すずめは御供えの精進料理をこしらえてくれた。久しぶりに精進料理を頂いた。
読経はないが二人で線香を立てて手を合わせた。
©Tanu記