今年のゴールデンウィークも何かと閉塞感が漂うが、じっとはしていられない。
長年気になっていた、古い折りたたみ椅子の張替えをすることになった。
この折りたたみ椅子は30年以上前に、すずめと狸が新婚のころ狭いアパートに住んでいたころのもの。
普段は二人で2脚使って、客人が来た時は畳んでおいたものをもう2脚出して、と思って4脚揃えたもの。
値段はいくらだったか忘れたが、会社入りたてで薄給の身には結構高い買い物だったと思うが、シンプルなデザインとポーランド製というところに惹かれた。
それが今でも2脚だけ残っている。
社会主義は上手く機能していなかったなぁ、と一番に感じるのが座面の裏側。
日本の職人ならば、切りっぱなしの布を適当な間隔でタッカー留めする、なんてことはないだろう。
座面を分解していて(止めてあるネジが(−)なのも驚くが)いやに硬いネジがあるな、と思ったら曲がっていた。
クッション部材はウレタンスポンジが劣化でボロボロになっていたが、日本製でもこれは良くあること。だが、座面に接着されていたスポンジの接着剤の塗り方が…。塗り方決まってないの?
とまぁ、一事が万事こんな感じなのだった。ネジは(+)のものに替えた。
最終的には北欧風の可愛らしい椅子になったので、良かったかな。
©Tanu記