木梨憲武展に行ってきた。
狸世代の方には『とんねるず』の木梨、と言った方が通りが良いかもしれない。
事実、狸もそうだった。
すずめが『京都で木梨憲武展をやっているわよ。3月一杯で終わりだって』と見つけてきた。
狸は、たまには美術館に行くものの、残念ながら芸術的センスは全くと言って良いほど備わっておらず、好き嫌いな色合いや柄はあるが作品を見てもあまり色々伝わってこないタイプである。
というわけで、彼自身の作品の予習はせず全くの興味本位で京都文化博物館にでかけてきた。
開館の10分ほど前に着くと、ちょっとした列ができていた。当日分のチケットを窓口で購入するがJAF会員は200円引き(同伴者も)なので得した気分である。
肝心の彼の作品を見た感想は。
稚拙な言い方で申し訳ないのだが、短くまとめると『小学生の心をもったまま、お金をたくさん使えるようになった大人』という感じ。
小学生のころに、夏休みの宿題や図画工作の時間に、なんとなく創り始めた画や工作が面白くなってしまって時間を忘れて没頭した、みたいな主張が感じられた。
誰もが持っていた少年少女のころの、なにかに没頭する時間、それを大人になっても時間や稼ぎを気にすることなく持ち続けている。
狸には全く備わっていない能力であることがわかったが、少し羨ましい気もした。
©Tanu記