昨日12月21日は冬至。
冬至の定義は太陽の黄経が270°になること。昨日の19時2分にその時を迎えたわけだ。
一年は365日と1/4日くらいだから、毎年少しづつ遅くなって4年毎のうるう年に戻される、を繰り返す。来年の冬至は12月22日だ。
冬至になると、いつも思い出すことがある。
狸の母方の祖母のことだ。狸は小学生高学年くらいのころ喘息気味でもあり風邪をひきやすかった。
そんな狸のために明治・東北地方生まれの信心深い祖母が、とある寺で狸の喘息を南瓜に封じて流したと言う。
どんな種類の南瓜に封じたのかわからないが、日本の普通の南瓜だろうと。
『だから狸は南瓜を食べちゃいかんよ』とニコニコして言うのだ。
その後は祖母のところに遊びに行ったときは南瓜を食べないようにして、おかげで元気になったと話した。
その祖母も狸が高校生の頃に他界し、そのころからは、だんだん喘息も出ないようになって遠慮なく南瓜を食べている。ただし海外産が多いような気がする。
自分にも孫ができた今になって思うと、それほど遠いところに住んでいたわけではなかったので、もっと会いに行けばよかったと思う。
毎年、冬至の声を聞くと南瓜と祖母のことを思い出すのだった。
©Tanu記