昨日、日経新聞WEBを見て少々驚いた。
Hondaが来年度から早期退職優遇制度を採用するということだ。
Hondaという会社は創業者の本田宗一郎さんの思いが強く残るのか、どうも他の大企業とは少し異なる感じがする。まぁ、そんなところも好きでファンなのだが。
正式発表はないが報道内容を見ると、今回55歳以上の社員を対象に早期退職優遇制度を適用する。肩たたきや目標退職者数はないというものの、狙いは組織の若返りであり高賃金高齢者を減らそうという狙いも見え隠れする。
Hondaもかつて早期退職優遇制度を一度採用したことがある、と本で読んだ。
バブル経済が弾けてすぐのころ、ミニバンやクロスカントリー車を持っていなかった(今じゃ信じられないが)Hondaは経営状態が悪化した。
見かねた主力銀行が合併や社員リストラを勧めたものの、当時の社長が『合併やリストラはしない』と頑として聞き入れず体裁程度に採用したのだという。
その後ミニバンやクロスカントリーを矢継ぎ早に発売し、急回復したのは御存知のとおりだが、そのHondaが今度は真剣に言いだしたのが驚く理由だ。
もっとも、中の人に話を聞く機会があったので聞いてみたら『さぁ?65歳までキッチリ働くよ』や『割増金ラッキー‼ すぐやめて遊びに行く』など、全く暗くないらしい。
会社も社員の皆さんも、やはりHondaらしい、というところか。
©Tanu記