狸ひとりで散歩にでかけた。
すずめが仕事の日だったが狸は休みを取って主治医のところへ行き、処方箋をもらった薬が出来上がったので、近所の薬局に取りに行くついでに回り道の散歩だった。
普段すずめと歩くコースから外れて歩いていると、何やら周りの草とは違う草が花を咲かせているのを見つけた。何となく自然に生えたものではない感じがする。
五弁の花の大きさは1〜2cmくらいで、写真では白飛びしてしまっているが淡い紫色だった。見たところカタバミの仲間ではないかと思ったが、狸はそれ以上の知識は持ち合わせていない。
三角形の紫色の葉っぱが特徴的だから、ネットで調べてみればすぐに分かるだろうと考えて検索をする。すると、やはりすぐに出てきた。
南米原産のカタバミの一種だった。『トリアングラリス』というのは『三角形の葉』という意味だそうで園芸種としては紫色の葉のものが多いそうだ(原種は緑)。
誰かが球根を植えたんだろうか。15℃以上有れば花がずっと咲き続けて、強健で、放任でもよく育つとのこと。ベランダ栽培にも適しているが、ここで増えすぎて害のある帰化植物にならないと良いけれど、と変に心配してしまうのだった。
©Tanu記