きぼう、が見えた。
狸が在宅勤務に失望していたわけではなくて、国際宇宙ステーション(ISS)の『日本実験棟きぼう』である。
何日か前のネットのニュースで『6月4日の午後8時頃に日本上空を通過する』という記事を読んだ。ネット天気予報にも掲載されていた。
当日の朝はどんより曇っていたのですっかり忘れていて、すずめと買い物に行って夕食を食べて帰宅後に、シャワーから出てきて突然、思い出した。
大慌ててベランダに出てみると明るい月が出ていたが、星はなんとか2等星くらいは見えている。たしか、きぼうは条件が整えば−2等級の明るさになるというから、余裕で見えるはず。
しばらく天頂から東寄りの空を眺めていると、天頂付近のマンションの陰から不意に音もなくスーッと現れた。始めは、ただぼーっと眺めていたがスマホで写るかも?と思って、写してみたが慌てていたのでピンぼけになってしまった。
月の左斜下あたりのボンヤリした姿がそうだが、目で見たよりも随分暗く写ってしまった。次のチャンスはもう少し真面目にデジイチで挑戦しようかな。
ところでこの実験施設は有償で借りることができる。料金を払えば無重力下の実験を行うことができるというわけだ。
宇宙も商品の時代かぁ、身近になってきた。狸は地球を外から見てみたいと思っている。
©Tanu記