120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

留学生の思い出〜その15

1997年12月、すずめの誕生日にインドネシア人のH君が来ることになった。インドネシアの人は2回めだった。

H君は栃木県の国立大学工学部に留学してきていた24歳。もう4年生で来春には卒業という、物静かな青年だった。

インドネシアの人にしては色白で、またイスラム教でもなかった。名前はそんな感じではなかったが、中華系の家系らしかった。

食べ物に特に気を使わなくても良くて、言葉も日本語が堪能なので、まるで従兄弟が遊びに来ているような感覚で楽しかった。

彼も国費留学生だったが生活費の足しにか居酒屋でアルバイトをしていて、包丁さばきがとても上手だった。

一度ランチタイムにバイト先のお店に出かけていったら厨房で忙しそうにしていた。チェーン店で料理はオリジナルではないので、彼の腕ではなかったが。

真面目で勤勉な東南アジアからの留学生というイメージそのもののようなH君、卒業後は母国にある、日系メーカーに就職するのが希望と語ってくれた。

©Tanu記