120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

留学生の思い出〜その10(第4話)

 

さて、いよいよ年の瀬。

平和に1996年が暮れていく。が、V氏『○☓※△□☆?』『えぇっ?』

『ナカカイドー□☆?』『ナカカイドー? チョット行ったところの水海道のことかな??』

『違う違う。地図を貸して(と言っているようだ)。ここ、ここ』と指差したのは北海道だった。HOKKAIDOをロシア語読みすると『ナカカイドー』となるようだ。

ああだこうだ話しているうちに、北海道へ行ってみたいと言っているようだった。そりゃロシアのサイズ感だとすぐ近くかもしれないけど、結構遠いよ? 狸は北海道生まれだけどね。

ひとしきり北海道の話が終わったら、紅白歌合戦の時間になった。V氏『(日本の歌手グループの)チョルキーウートキを知ってるか? この番組には出場するのか? 狸はレコードを持っていないか?』と聞く。

『チョルキーウートキ? なんじゃそりゃぁ?』一生懸命調べると『チョルキー』は黒で、『ウートキ』は家鴨。『黒い家鴨???』これもあーだこーだ言って、V氏の歌まで出てきた(あまり上手じゃなかったけど)あげく『ダーク・ダックス』だと判明。

閉まり際のレンタルビデオ屋に電話してみたが、電話に出た若いバイトのお兄さんが、そもそも『ダーク・ダックス』を知らない。

ここでもすったもんだの末、ビデオもCDも在庫していないことが判明。V氏、さぞやガッカリするかと思いきや『さぁ飲もう! 年越しだ!!』と上機嫌。

蛍の光と除夜の鐘を聞きながら、庭に向けてクラッカーを鳴らして1997年が開けた。

(この記事は1996年の出来事を書いているため内容が古い場合があります)

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