大阪で桜の開花宣言があった。
皆さんの肌感覚どおりに今年は暖かいようで平年よりも5日早いそうだ。この判断は気象庁が担っているが、職員の方が、あらかじめ決められた標本木を目視観察して5~6輪開花したら桜が咲きました、となる。
その標本木は、大阪は大阪城公園、東京は靖国神社にあるそうだが、なぜその木なのかというと、実のところ気象庁職員の方も良くわからないらしい。
場所は気象庁から近くて(すぐ観察に行ける)、周りの木々より極端に早咲きだったり、遅咲きだったりしない健康な木が選ばれるらしい。もっともな話である。
狸はいわゆる『花見』は余り好みではない。第一に人込みが嫌いだし、酒を飲んだり騒いだりカラオケ大会になったりと、花を見ているんだかどうだか、という人々を目にするのも気が進まない。
しかし時々行くのが造幣局の桜の通り抜けだ。人込みはものすごいが少なくとも桜の木の下で飲んで騒ぐ人はいないので、それだけ気分は良い。
今年は新型コロナウイルスの影響か(そうは書かれていないけど)通り抜けは中止になっている。
狸の元同僚で毎年集まって通り抜けの後、一杯やるのが恒例になっているという人がいるが残念がっているかな。残念がり具合によって、花なのか酒なのか分かりそうでもあるが。
©Tanu記
