1日おいてロシア人ゲストの話。
腹ごしらえをしてA氏はお店の在庫車をチェックするが気に入るモデルはない。社長が出てきてあれこれ勧めるがだめなようで、結局オークションへ連れて行ってもらうことになる。
<中古車屋の社長の話>
元々激安中古車を専門に取り扱っていたが、ある時ロシアの観光客に車を斡旋してくれ
ないかという話を快諾したところ、その後は観光バスで買い付けツアーまでも来るようになり、今では極東ロシアに向けての輸出組合の会長も務めている。
ロシア人の観光客は一人につき2台迄の車の輸入が認められていて(1996年当時)そのうち1台をブローカーに横流しすれば、旅行代位のお金が手に入る。だから必ずやって来て買って帰るのだが、A氏のように条件が合わないからと言って買わない人は珍しいと言う。
社長の運転するクルマで約1時間、伊勢原にあるオークション場に着いた。ここで他のホストファミリーの家族と、そこにステイしているロシア人親子と出会う。
やはりその家族もロシア人にクルマがほしいと言われて、あちこち探し回った挙げ句ここにたどり着いたのだと言う。
結局A氏の希望に適う車はオークションにもなく失意の帰路、車中で社長が幕の内弁当をご馳走してくれた。(チョット条件が厳しすぎたかな)
社長!たいへんお世話になりました。
(この記事は1996年の出来事を書いているため内容が古い場合があります)
©Tanu記