3番めの留学生はマレーシアの古都マラッカからのRさん。
マレーシア政府の農業省に務めていて、日本の農業技術を視察して母国の農家の指導にあたる幹部として、日本の農村地区に研修のため留学してきた社会人留学生だった。
我が家のゲストとしては初めて日本語ができない人だった。マレーシアではマレー語と英語は必ず教育を受けるということで基本的には英語でおしゃべり。
旅行ガイドブックに乗っている程度のマレー語でも一生懸命話してみた。マレー語もいくつか教えてもらった。不思議とコミュニケーションに困った記憶はないんだよなぁ。
Rさんもイスラム教の人だった。前回のインドネシアのRさんに色々聞いたおかげで、今回は随分リラックスすることができた。
狸と年齢が近かったこともあり、家やクルマやこどもの話で夜遅くまで盛り上がった。イスラム教の人は、お酒も飲まないので下戸の狸にはもってこいだった。
マレー料理はどれも辛いが、こどもたちはどうするの?と聞いたら、最初は薄味で、だんだん辛さを増して行くのだと教えてくれた。
ナイフ・フォーク、お箸も器用に使うRさん、伝統の右手で食べるやり方を教えてくれた。朝ごはん用には奥さんが早起きして冷ました料理を出すのだそうだ。
『朝が弱い私には辛そうねぇ』とすずめ。『いや、気温が高いから冷まして出すんでしょう』とフォロー?しておいた。
©Tanu記