120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

鉄ちゃん

かつての職場の同僚たちと新年会をした。

一人、息子さんが風邪を引いて欠席。同僚が言うにはその息子さんが『鉄ちゃん』なのだそうだ。

何でも中学受験をしたところ、彼は受けたいくつかの学校に全部合格した。当然、最終的にどこに進学するかを選ぶ必要があったが、冗談半分かもしれないが『毎日通学に電車を利用でき、乗り換えも数回ある学校にした』と言うのだ。

『毎日同じルートで同じような時間帯の電車で行くのに、楽しいのかな』という声が聞かれた。

その場では特に意見しなかったが、狸はある程度わかる気がする。

例えば、同じ時刻の電車でも、使われている機材は日々変わる。昨日の列車モデルと、今日のモデルは違うのだ。その乗り心地や騒音の違いを感じ取るのも楽しいだろう。

さらに同じ機材でも運転士や車掌は違う人物かもしれない。最近は車内アナウンスで、運転士や車掌の名前を紹介しているから、その人物ごとの運転の癖やアナウンスのトーンの違いが分かるようになるのも楽しいだろう。

狸は電車よりはクルマのほうが好きだ。もし自分で運転できないとしても『毎日違うクルマが迎えに来て』『違うドライバーが運転する』環境に有ったら、さぞや楽しかろう。

そう思うと鉄ちゃんの息子さんの話も、あながち冗談ではないように思えるのだ。

©Tanu記