狸の赤カブ改め『パフェ号』に乗っていると原点に戻った気がする。これはホンダの原点というのではなくて、自分のモーターサイクルの原点に、という意味合いである。
40年以上前、狸が高校1年生の時、16歳になったら乗るモーターサイクルが無くとも免許だけは取っておこうと思って原付免許を取得した。
免許を取っても乗る機会はなかったが、ある日通っていた塾の友だちの友だち(両名とも名前も顔も忘れてしまったが)が塾にスーパーカブに乗ってやってきた。ヘルメットを被らなくてよかった(おおらかな時代だった)ので50ccモデルだっただろう。『おっさん臭いのに乗ってるなぁ』と思ったのを覚えている。
『新型デラックスのセルつき』と自慢していたから、たぶんこのモデルだろう。
塾が終わったあと3人でスーパーカブの話で盛り上がり『免許を持っているんなら乗ってみるか?』となった。
ブレーキのかけ方やアクセルの回し方をちょっと練習して、公園の周りを1周させてもらった。
50ccながら、初めて乗ったエンジン付きの乗り物のパワーに感動した。『高校を卒業したら自分も是非乗ろう』と思ったものだ。
思えば、このスーパーカブの体験が原点となって今のモーターサイクルライフにつながっているのだと思う。
件のスーパーカブ乗りは『オヤジのカブを勝手に乗り回した罪』でこっぴどく怒られて、以後スーパーカブに乗ってこなくなった。 ^^;
©Tanu記