K君のマンションは築3〜40年位のものだが中はリフォームされて綺麗になっている。外から他の部屋を眺めているとベランダの形が違う部屋がある、というか皆ベランダの造りが異なって見える。またK君の階だけエレベーターを降りるとプライベートなドアがあり、そのドアを開けると更に3世帯の部屋のドアが並んでいる。
『なぜフロアごとや部屋によって構造が違うの?』『みんな勝手にリフォームする』玄関ドアを変えている部屋もあるし、どうも日本のマンションで言うところの『共用部分』の概念はないようだ。
部屋の中にはオーナーが置いた家具(日本でも家具付きはあるが余りオシャレじゃない家具が多い気がする)は美術館みたい。デザイナーズ家具や美術品を置いて部屋の商品価値を上げるのが流行りだそう。彼が前に住んでいた部屋には大きな彫刻が部屋の真ん中に置いてあったと言うから、驚きだ。
まぁ、そんな都心の広々オシャレマンションに(家具・暖房・駐車場つき)10万円以下で住めるんだから良いなぁ。でも平均給与で換算すると、日本では家賃30万円に相当するみたいだからK君、実は高給取り?
K君が言うには、ロシアをルーブル危機が襲う前にモスクワでマンションを手に入れた人は、それを貸し出して悠々自適の生活なのだとか。
ドコの国でも先見の明は身を助けるということか。
©Tanu記