120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

迎え火

昨日8月13日は盆の入りだ。

狸は真面目な仏教徒というわけではない。両親も昔の人の標準的な感じでそこまで真面目な仏教徒では無かった。

だが父は狸と比べると、時に真面目に家庭の行事として迎え火と送り火を毎年焚いていた。両親をともに見送った後は、すずめも積極的に参加してくれるので、狸家では毎年なるべく欠かさないように行っている。

実家がまだ有ったときは実家の玄関前で迎え火を焚いていた。こどものころ『この火を目印に、ご先祖様たちが帰ってくるんだよ』との父親の言葉に、家には仏壇があって『ご先祖様は何時もそこにいるよ』と教わってはいたものの、いざ『帰ってくる』と言われると、どこからともなくご先祖様たちが我が家に集まっている図を想像して、何となく背中に視線を感じながら恐る恐る、家の中に戻ったものだ。

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今は社宅住まいなので、玄関先に置いた小さな素焼きの植木鉢でおがらを焚くだけのささやかな年中行事だ。今年は台風10号の影響で風が強く、ベランダの端っこで風を避けながら、ブリキの小さなバケツで、となった。

帰ってくる?ご先祖様の御一行様に混じって狸の両親も、たまには帰ってきてくれないかなぁ、と思うような歳になった。

©Tanu記